古典紹介
Friedrich Mauz:Die Prognostik der endogenen Psychosen[Georg Thieme Verlag, Leipzig,1930](第2回)内因性精神病の予後
曽根 啓一
1
,
植木 啓文
1
,
高井 昭裕
1
,
児玉 佳也
1
Keiichi Sone
1
,
Hirofumi Ueki
1
,
Akihiro Takai
1
,
Yoshiya Kodama
1
1岐阜大学医学部神経精神医学教室
1Department of Psychiatry, Gifu University School of Medicine
pp.1107-1116
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204408
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第3章 分裂病性シュープ
シュープ患者の一部は,事実いずれの点から見ても,分裂病性カタストローフの患者と全く同一である--経過は限りなく遷延することがあるが,それに応じて長期間おそらく一生涯,崩壊がカタストローフ様に出現することははるかに少ないという点を除いて。すなわち両者の間には,質的な差異はなく量的な差異があるのみである。それ故,急性の経過がある場合,予後に関してまず2つの疑問が出てくる。
1.どれほど急速に,また,どの程度まで過程が進行するのか。
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