Japanese
English
研究と報告
痴呆スクリーニング・テストの開発
A New Screening Test for Dementia
大塚 俊男
1
,
下仲 順子
2
,
北村 俊則
1
,
中里 克治
2
,
丸山 晋
1
,
谷口 幸一
3
,
佐藤 真一
4
,
池田 央
5
Toshio Otsuka
1
,
Yoshiko Shimonaka
2
,
Toshinori Kitamura
1
,
Katsuharu Nakazato
2
,
Susumu Maruyama
1
,
Kouichi Yaguchi
3
,
Shinichi Sato
4
,
Hiroshi Ikeda
5
1国立精神・神経センター精神保健研究所
2東京都老人総合研究所
3鹿屋体育大学
4早稲田大学
5立教大学
1National Center of Neurology and Psychiatry, Institute of Mental Health
2Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology
3National Institute of Fitness and Sports in Kanoya
4Waseda Univerity
5Rikkyo University
キーワード:
Dementia
,
Dementia screening test
,
Dementia rating scale
Keyword:
Dementia
,
Dementia screening test
,
Dementia rating scale
pp.395-402
発行日 1987年4月15日
Published Date 1987/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204315
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抄録 地域の中で痴呆性老人を早期に発見し,相談,指導,ケアなど各種保健活動を進める上で保健婦などのコ・メディカルスタッフが容易に施行でき,かつ鑑別できる痴呆スクリーニング・テストの開発を試みた。わが国および欧米の9種類の簡便な痴呆評価スケールに使われている質問項目を参考にして,新たに作成したテストを5回にわたり調査,修正して改良を加え,最終的に20採点項目のテストを作成した。正常な老人から痴呆を疑われる老人までを含む203名(男性59名,女性144名)よりなる集団を対象に本調査を行った。本テストが高い内的整合性と信頼性,かつ妥当性を有することを臨床診断(DSM-Ⅲによる痴呆診断基準および柄澤のぼけの判定基準による),長谷川式痴呆診査スケールおよびMental status Questionnaire(MSQ)を外的基準として検討した。本テストの痴呆スクリーニング・テストとしての十分な有効性が確かめられた。
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