Japanese
English
特集 側頭葉障害における言語症状
流暢型失語における復唱の特徴
Repetition Characteristics in Fluent Aphasias
本村 曉
1,2
Satoru Motomura
1,2
1産業医科大学神経内科
2現所属:国立別府病院神経内科
1Department of Neurology, University of Occupational and Environmental Health
2Present adrress:Neurology Service, National Beppu Hospital
pp.717-725
発行日 1984年7月15日
Published Date 1984/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203790
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I.はじめに
失語症におおる「復唱」の意義が注目されるようになったのは,Wernicke15)による伝導失語の提起以来である。爾来,「復唱」は主として失語症分類や失語症図式9),あるいは特定の症例の病変部位との関連で重視されてきた2,6)。
本稿では,流暢型失語の症例に筆者の考案した復唱検査を施行し,各失語症類型におおる復唱の特徴を明らかにし,そのなかで本シンポジアムの主題である「側頭葉」の損傷が復唱にいかなる影響をもたらすかについて,いくつか考察を加えたい。
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