Japanese
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特集 側頭葉障害における言語症状
側頭葉てんかんの言語障害
Speech Disturbances in Temporal Lobe Epi-lepsy
大橋 博司
1
,
河合 逸雄
2
Hiroshi Ohashi
1
,
Itsuo Kawai
2
1京都大学医学部精神医学教室
2国立宇多野病院(関西てんかんセンター)
1Department of Neuropsychiatry, Kyoto University School of Medicine
2Utano Hospital (Regional Epilepsy Center Kyoto)
pp.727-730
発行日 1984年7月15日
Published Date 1984/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203791
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てんかんによくみられる言語障害としては,失語,言語自動症speech automatism,言語停止speech arrest,発声vocalizationなどがよく知られている。後の2症状はPenfieldの刺激実験11,13),Hecaenらの症候論的検討(各発作が他の精神運動発作とどの程度に合併するかを調べた)7)により,必ずしも側頭葉起源でないことが明らかにされていた。
著者らは側頭葉てんかんの言語障害について,半球優位,症候論(特に鑑別点)などを論じ,発作波の一部を提示したい。また,上記2症状以外に失語性の失読,失書などであまり注目されていない例も掲げることにする。
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