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古典紹介
—Freund, C. S.—視覚失語と精神盲について—第2回
Ueber optische Aphasie und Seelenblindheit (Arch. Psychiat. Nervenkrankh., 20 : 276-297, 371-416, 1889)
相馬 芳明
1
,
杉下 守弘
1
Yoshiaki Soma
1
,
Morihiro Sugishita
1
1東京都神経科学総合研究所臨床神経学研究部リハビリテーション研究室
1Division of Rehabilitation, Department of Clinical Neurology, Tokyo Metropolitan Institute for Neurosciences
pp.317-328
発行日 1984年3月15日
Published Date 1984/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203738
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視覚失語は,大脳視覚伝導路の病巣によって生じ,その臨床的特徴は,具体的名詞を見出すことの高度障害と,同時に存在する大脳性視覚障害である。このような症状が成立するのは,視覚記憶心豫それ自体が障害されている場合か(この時には精神盲の徴候が存在する),あるいは少なくとも視覚中枢と言語中枢の連絡が障害されている場合に限られるはずである。
失語症の文献を詳しく検討した結果,視覚失語は,臨床的にいまだ独立した病態として確立されていないことがわかった。
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