Japanese
English
研究と報告
緊張病様状態を呈した脳炎の3症例
Three Cases of Encephalitis with Katatonic State
鹿井 功
1
,
服部 英世
1
,
宮川 太平
1
,
森山 茂
2
,
古賀 靖人
2
Isao Shikai
1
,
Eisei Hattori
1
,
Taihei Miyakawa
1
,
Shigeru Moriyama
2
,
Yasuto Koga
2
1熊本大学医学部,中毒研究施設,神経中毒学部門
2熊本大学医学部,神経精神医学
1Dept. of Neurology, Toxicology Institute, Kumamoto University School of Medicine
2Dept. of Neuropsychiatry, Kumamoto University School of Medicine
pp.1229-1234
発行日 1978年11月15日
Published Date 1978/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202848
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I.はじめに
最近,原因不明の脳炎が数多く報告され,検討がなされている。しかし,未だにその系統的な分類はなされるに至っていない。
最近,われわれは心身故障の訴えを初発症状とし,続いて行動異常・言動異常を呈し,一時期に精神分裂病が疑われた亜急性の脳炎で良好な経過をとった3症例を経験した。そこでこの3症例を記載し,原因不明の脳炎との関連において検討し,さらに分裂病や向精神薬との関係についても考察を加えたい。
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