Japanese
English
研究と報告
躁状態様病像を呈した全身性エリテマトーデスの1症例
A Case of Systemic Lupus Erythematosus Associated with Maniacal State
清水 英利
1
,
大森 勇
1
,
仁木 繁
1
H. Simizu
1
,
I. Ōmori
1
,
S. Niki
1
1徳島大学医学部神経精神医学教室
1Neuropsychiatric Dept., Tokusima Univ. School of Med.
pp.896-900
発行日 1965年10月15日
Published Date 1965/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200913
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I.緒言
1875年に,Kaposi & Hebra1)により,エリテマトーデスに精神症状が見られることが最初に記載されて以来,多数の報告が行なわれてきた。エリテマトーデスにおいては,かなり高率に精神症状を発呈するとされ,その病像も,単なる意識障害から,大精神病の症状を呈するものまで,あらゆる精神症状が知られている。最近私たちは,内因性の躁病を思わせるようなエリテマトーデスの患者に接することができたので,この症例について詳細に報告したい。
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