Japanese
English
短報
Ofloxacin(Tarivid)により,緊張病様興奮を来したと思われる1症例
A Case with Catatonic Excitement Probably Induced by Ofloxacin (Tarivid)
横山 富士男
1
,
太田 敏男
1
,
渡辺 義文
1
,
山内 俊雄
1
Fujio YOKOYAMA
1
,
Toshio OOTA
1
,
Yoshibumi WATANABE
1
,
Toshio YAMAUCHI
1
1埼玉医科大学神経精神科
1Department of Neuropsychiatry, Saitama Medical School
キーワード:
Ofloxacin
,
Catatonic excitement
,
Side effect
Keyword:
Ofloxacin
,
Catatonic excitement
,
Side effect
pp.753-755
発行日 1996年7月15日
Published Date 1996/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405904136
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Ofloxacin(Tarivid)は,フッ素化4-キノロン(quinolone)類に分類される合成抗菌剤であり,広い抗菌スペクトルを有する薬剤である。Grassiら4)によれば,1,436人の患者にofloxacinを使用し副作用のみられたのは6.1%で,全副作用を100とすると神経系の副作用は10%,精神症状を示すものは2.2%と報告されている。しかし,これらの精神症状は不眠など軽度のものがほとんどである。これまでofloxacinによる重篤な精神症状の副作用の報告は欧米で数件みられるのみで少なく,本邦ではない。今回我々は,ofloxacin服用により,不眠,緊張病様興奮を来したと思われる症例を経験したので報告する。
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