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研究と報告
児童生徒に流行した「こっくりさん遊び」について—第2部 群馬県下における実態調査
Psychiatric Study of "Kokkurisan-asobi" in School-Children: Part two; Epidemiological investigation
日下部 康明
1
,
中沢 正夫
1
Yasuaki Kusakabe
1
,
Masao Nakazawa
1
1群馬大学医学部精神神経科教室
1Dept. of Neuropsych., Gunma University School of Medicine
pp.415-418
発行日 1976年4月15日
Published Date 1976/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202469
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全国的に流行した「こっくりさん遊び」の流行の実態を群馬県下の全小学,中学,高校を対象にアンケート調査した。その結果から,
(1)この「遊び」は小学校63.4%,中学校83.5%,高校51.0%の高頻度で流行した。
(2)この「遊び」は主として思春期女子に多く好まれた。
(3)この「遊び」により呈した精神症状は,集団ヒステリー,抑うつ状態,不眠,集中力困難感など多彩であった。
(4)この流行は学校精神衛生上大きな問題となったにもかかわらず,学校側の対応は必ずしも充分でなかった。
ことが判明した。以上の点について,思春期心性との関連,および現代社会病理の視点から若干の考察を試みた。
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