座談会
Suicidologyについて
新福 尚武
1
,
加藤 正明
2
,
森山 公夫
3
,
大橋 薫
4
,
大原 健士郎
1
,
笠原 嘉
5
1東京慈恵会医科大学精神科
2国立精神衛生研究所
3東京大学精神科医師連合
4明治学院大学社会学部
5京都大学精神科
pp.780-797
発行日 1970年9月15日
Published Date 1970/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201659
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まえおき
司会(新福) 自殺につきまして,われわれ臨床家はそれぞれ僅かずつでも経験をもっておりまして,それなりにいろいろの考え,意見をもっているわけであります。しかしそれは自殺全体から見ますと,山の一角を精神科,特に臨床精神科の立場から触れたにすぎないようなものであります。ここにより広い立場から,自殺を取扱う必要を感じないわけにはいきません。
それで自殺を対象として総括的,多面的に研究する学門が考えられるわけでありますけれども,その場合自殺学(Suicidology)といわれるためには,自殺を取扱う方法論とか,ロゴスとか,いうものがそれぞれの立場からしっかりされなければならないだろうと思います。本日はそういう意味で多少理論的なことに走るかもしれませんが,ご意見をいただければ,と思います。
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