Japanese
English
特集 心因をめぐる諸問題
第3回日本精神病理・精神療法学会シンポジウム
神経症における心因の成立
Evolution of Psychogenic Factors in Neurosis
井上 英二
1
Eiji Inouye
1
1東京大学医学部脳研究所
1Dept. of Human Genetics and Criminology, Institute of Brain Research, Univ. of Tokyo School of Med.
pp.412-417
発行日 1967年6月15日
Published Date 1967/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201206
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Ⅰ.“心因”の概念とその成立の問題
日本語の心因という用語の概念を明確に規定した記述は,著者の知るかぎりでは存在しないが,おもにつぎの3つの場合に使われているようである。
(1)作用であるpsychogenesis,Psychogenese,psychogeneseの意味に使われることがある。しかしこの場合は,むしろ心因性成立とよんだ方が適当である。
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