疾患の病態と治療 転移
転移の成立機転
岸野 泰雄
1
Yasuo Kishino
1
1徳島大学医学部栄養学科
pp.483-488
発行日 1977年6月10日
Published Date 1977/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205631
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転移は原発巣からの腫瘍細胞の浸潤にはじまり,体腔とか管腔内を移動して原発巣から離れた部位で2次的に増殖性腫瘍を形成するという,各過程の連続として考えられねばならない。図1に示すように各過程とも程度の差こそあれ,腫瘍と宿主との相関関係が重要で,これらの関係がよく理解されれば転移という最悪の敵を予防または抑制することも不可能ではないだろう。
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