Japanese
English
研究と報告
内田クレペリン作業素質検査の結果からみた向精神薬
Psychotropic Drugs and Uchida-Kraepelin Test
山村 道雄
1
,
米倉 育男
1
,
平野 千里
1
,
大槻 信子
1
,
片山 正彦
1
,
平野 喬
1
,
森川 士朗
1
Michio Yamamura
1
,
Ikuo Yonekura
1
,
Chisato Hirano
1
,
Nobuko Ootsuki
1
,
Masahiko Katayama
1
,
Takashi Hirano
1
,
Siro Morikawa
1
1岐阜精神病院
1Gifu Mental Hospital
pp.43-47
発行日 1967年1月15日
Published Date 1967/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201139
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I.はじめに
最近における向精神薬の発達はめざましく,その数は枚挙にいとまがない。しかし,これら向精神薬の効果の判定は臨床症状や行動観察を中心とした,いわば主観的なものが従来から用いられている。
われわれは,これを多少でも客観化しようとして,さきに陳旧性精神分裂病集団に対するtrifluoperazineの影響をsociometryを指標として考察をこころみた1)が,今回は客観的な数量化が比較的簡単にできる点から,内田クレペリン作業素質検査(以下,Kテストと略す)をindicatorとしてとりあげた。そして,各種向精神薬の服用による,Kテストの作業量,休憩効果率,曲線型などへの変化を指標として検討を行なつたところ,各向精神薬の特徴などについて若干の知見を得たので報告する。
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