Japanese
English
研究と報告
ハイドロ・クロロサイアザイドによるてんかん患者脳波の変化
A Study on the Electroencephalographic Findings of the Epileptic Patients administrated by Hydrochlorothiazide.
山村 道雄
1
,
平野 千里
1
,
秋浜 雄司
1
,
堤 盛令
1
M. Yamamura
1
,
C. Hirano
1
,
Y. Akihama
1
,
M. Tsutsumi
1
1岐阜精神病院
1Gifu Mental Hospital
pp.809-814
発行日 1963年10月15日
Published Date 1963/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200620
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I.緒論
最近の数年間,精神神経科領域における治療の進歩は,めざましいものがあるが,てんかん治療の分野においても,ここ数年間に種々の抗てんかん剤が登場してきた。
すなわち,まつたく他の疾患に対する薬剤として現われたものが,てんかん患者に使用された場合にも非常に良好な治療効果を示すものも少なくない。もちろん,これら,最近の抗てんかん剤は単独使用では十分な作用効果を期待しえないにしても,従来,使用されてきた抗てんかん剤にしばしば現われるような歯齦炎,睡気,発疹,失調,肝障害および白血球減少などの副作用はほとんどなく,この意味から,従来の抗てんかん剤との併用あるいは付加的投与によつて,すぐれた治療効果を期待できよう。
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