特集 薬物と精神療法
第2回日本精神病理・精神療法学会シンポジウム
指定討論
藤田 千尋
1
1慈恵医大神経科
pp.446-447
発行日 1966年6月15日
Published Date 1966/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201011
- 有料閲覧
- 文献概要
ただいま新福先生は,薬物と精神療法についての現状をあますところなく述べられましたが,その周到なお考えにまず敬意を表します。かぎられた狭い臨床経験から私なりの感想を述べさせていただきたいと思います。「薬物と精神療法」というテーマは,両者の対立的意味での価値を論ずるのではなく,この両者の有機的かかわりという前提から精神科医がそれぞれをどう受け取つているかを論ずるものと理解いたします。
私は素朴な二元論ではなく,臨床的経験から2つの立場が考えられることをまず考慮にいれておく必要があると思います。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.