Japanese
English
研究と報告
老年期における神経症患者の予後(その2)—症例の検討
A Follow-up Study on Neuroses of Later Maturity (Part 2): From the Case Study
大原 健士郎
1
,
清水 信
1
,
藍沢 鎮雄
1
,
吉沢 勲
2
K. Ohara
1
,
M. Shimizu
1
,
M. Aizawa
1
,
I. Yoshizawa
2
1慈恵医大精神神経科教室
2湘南病院精神神経科
1Dept. of Neurol. & Psychiat., Jikei University, School of Med.
2Dept. of Neurol. & Psychiat., Shōnan Hospital
pp.1069-1076
発行日 1965年12月15日
Published Date 1965/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200939
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I.はしがき
さきに著者ら18)は,老年期における神経症患者の予後を推計学的に検討し,予後不良群に家庭内葛藤をもつ者が多いこと,孤独感を訴えたり隠居をしている者が多いこと,配偶者との死別期間の長い者ほど予後が悪いことなどを指摘した。この論文ではこれらの症例を臨床的に再検討し予後良好群,やや良好群,不良群の間にどのような差があるかを比較することを目的とした。
なお,予後の判定基準はさきの論文において詳述したのでここではふれない。
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