Japanese
English
研究と報告
いわゆる「睡眠薬遊び」について
On the Seeking Pleasure in Sleeping Drug
大原 健士郎
1
,
奥田 裕洪
1
,
小島 洋
1
,
有安 孝義
2
,
湯原 昭
3
K. Ohara
1
,
Y. Okuda
1
,
H. Kojima
1
,
T. Ariyasu
2
,
A. Yuhara
3
1慈恵医大精神神経科教室
2総武病院
3国立精神衛生研究所
1Dept. of Neurol. & Psychiat., Jikei University School of Medicine
2Sōbu Hospital
3National Institute of Mental Health
pp.419-425
発行日 1965年5月15日
Published Date 1965/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200850
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I.はしがき
いわゆる「睡眠薬遊び」は,昭和35年5,6月ごろより発生し,漸次その数を増しているといわれる。警視庁防犯部少年課の調べでは,昭和37年度の月平均は36年度に比して2.7倍となつており,台東区を中心として,渋谷区,新宿区などの多発地区も指摘されるようになつてきた。睡眠薬は主としてキナゾロン系睡眠薬(ハイミナール,ネネなど)が使用されているが,その乱用が犯罪に結びつく場合が多く,しかもロウ・ティーンにも比較的に多く見られることから各界から注目をあびている。われわれは,主として社会精神医学の立場から,これらの少年についての調査を行なつているが,この論文では,その実態を報告したいと思う。
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