Japanese
English
研究と報告
シンナー嗜癖の3例について
On 3 Cases of Thinner Addiction
大原 健士郎
1
,
小島 洋
1
K. Ohara
1
,
H. Kojima
1
1慈恵医大精神神経科教室
1Dept. of Neurol. & Psychiat., Tokyo Jikeikai School of Med.
pp.363-367
発行日 1964年5月15日
Published Date 1964/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200701
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I.はしがき
昭和38年7月,麻薬取締法の一部改正により,麻薬犯罪の罰則強化と中毒患者の強制入院措置が施行されて,現在,精神病院で取り扱う麻薬中毒患者の数は非常に少なくなり,かげをひそめるようになつてきた。かれらが,いかなる手段で法の目をくらましているかはさておき,麻薬に代わるものとして,ある種の薬剤が使用される傾向にあることは見逃がすことはできない。ここに報告するシンナーも,麻薬の代用品として用いられる場合があり,最近,その嗜癖者が精神科外来を訪れる機会も見られるようになつてきたことは注目されねばならない。
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