Japanese
English
研究と報告
新向精神薬剤haloperidol(butyrophenone誘導体)の使用経験
Clinical Experlence of A Butyrophenone Deri-vative, A New Psychotropic Drug-Haloperidol
三浦 岱栄
1
,
伊藤 斉
1
,
三浦 貞則
1
,
高橋 進
2
,
斎藤 正道
2
,
佐藤 恒男
2
,
川上 伸二
2
T. Miura
1
,
H. Ito
1
,
S. Miura
1
,
S. Takahashi
2
,
M. Saito
2
,
T. Sato
2
,
S. Kawakami
2
1慶応義塾大学医学部神経科
2浦和保養院
1Dept. of Neuropsychiat., School of Med., Keio Univ.
2Urawa Sanitarium
pp.79-85
発行日 1965年1月15日
Published Date 1965/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200791
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I.まえがき
Haloperidolの出現は,精神病の薬物療法にとつて,きわめて重要な意義をもつものと思われる。その理由は主としてつぎの2点による。
1.もつとも強力かつ急速な向精神作用を有する。
2.化学構造上まつたく新しい系統に属し,その後につづく数々のbutyrophenone誘導体の発端となつた。
本剤は,Janssen研究所にて合成され,Divryら(1958)によつて初めて臨床に導入されたが,以来多くの関心を集め,欧米では,優秀な向精神薬剤としての確固たる地位を占めつつある。しかしながら,本邦の臨床報告はまだきわめて少ない。
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