Japanese
English
研究と報告
Iminodibenzyl誘導体(Tofranil=G 22355)による抑うつ状態の治療について
The Treatment of Depressive States with Iminodibenzyl Derivate (Tofranil=G 22355)
三浦 岱栄
1
,
伊藤 斉
1
,
佐藤 桄平
1
,
鹿野 達夫
1
,
成田 洋夫
1
,
中原 幹雄
1
,
開沢 茂雄
1
,
中村 希明
1
,
大塚 俊男
1
,
里和 宏
1
,
徳永 純三郎
1
,
原 洋二
1
,
三浦 貞則
1
,
曽根 良彦
2
,
三浦 勇
2
T. MIURA
1
1慶応義塾大学神経科
2光ヶ丘保養園
1Department of Neuro-Psychiatry, Keio University, School of Medicine
pp.336-346
発行日 1959年5月15日
Published Date 1959/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200093
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Ⅰ.緒言
近年種々の原因による抑うつ状態のために精神科を訪れる患者の数は非常に多いことをわれわれは日々体験しているが,これは本邦に限らず欧米においても第二次世界大戦以後の10年間に著しい増加が報告されている。(Kielholz,1) Staehelin2))Kielholzは反応性うつ病や神経症による抑うつ状態のみならず内因性うつ病や退行期うつ病の患者もまた増加していると報告している。
一方,戦後精神科領域において新しい薬物療法の途が開拓されるに至つた。
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