Japanese
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研究と報告
Butyrophenone系誘導体Methylperidolの臨床的使用経験
Clinical Experience with a Butyrophenone Derivative, Methylperidol
松本 胖
1
,
十束 支朗
1
Y. Matsumoto
1
,
S. Totsuka
1
1千葉大学医学部神経精神医学教室
1Neuropsychiatric Dept., School of Med. Chiba Univ.
pp.243-248
発行日 1966年3月15日
Published Date 1966/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200980
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I.まえがき
Butyrophenone系誘導体は,薬理学的作用がJanssen3)により研究され,Divry,Delayらにより臨床的応用が行なわれて以来,向精神薬剤としての実用性が確立されるにいたつた。これらの一連の薬物はNeuroplegicaとしての臨床作用をもつが,thioproperazine,perphenazine,fluphenazineなどに近似しているといわれている。しかし,同一Butyrophenone系の薬物であつても,Haloperidol,Triperidol,Benperidolなどそれぞれ臨床上異なつた特徴を有していて,当然のことながら,その使用にあたつて適応を十分考慮しなければならない。
本稿では,Methylperidolの臨床経験について報告する。本薬剤の構造式は4-(P-tolyl)-1-〔3'-(P-fluorobenzoyl)-propyl〕-piperidinol-(4)-hydrochlorideである(第1図)。
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