Japanese
English
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新スルフオンアミド誘導体(ウロサイダル)の治療経験について
SOME CLINICAL EXPERIENCE OF UROCYDAL
江本 侃一
1
,
大倉 美貢
1
Kanichi Enomoto
1
,
Mitsugu Okura
1
1徳島大学医学部皮膚科泌尿器科教室
1Department of Dermatology and Urology, Tokushima University School of medicine
pp.749-753
発行日 1958年7月1日
Published Date 1958/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491202310
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まえがき
Penicillinに始まる各種抗生物質の発展は一時化学療法の花形であつたSulfa剤(S剤)の使用を減少させたことは確かである。しかし Sulfa剤は抗生物質とは異る作用機転を有し,抗生物質の副作用,耐性菌の発生等の点から,又抗生物質との併用療法という観点から新らしく認識されつつある。
従来,S剤は副作用として血液障害,尿路障害,消化器系障害,その他肝炎,皮膚炎等の併発が挙げられていた。しかし,過去10余年の間に薬理学的にも臨床効果の上にも著しく改善せられ,S剤としての新製剤はほぼ完成の域に達したと言つても差支えない位に発展した。
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