Japanese
English
特集 病識〔精神病理懇話会講演および討議〕
(2)精神分裂病群と神経症の病識について
Über Krankheitseinsicht der Schizophrenien und Neurose.
石川 清
1
K. Ishikawa
1
1東京大学医学部精神医学教室
1Aus der neuropsychiatrischen Klinik der medizinischen Fakultät Universität Tokio
pp.105-110
発行日 1963年2月15日
Published Date 1963/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200527
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病識(Krankheitseinsicht)***はわれわれ精神科医にとつて,日常の臨床の場で欠くことのできない術語である。一般に,「病識がない」ことは内因性精神病を診断する一つの大きな標尺とされており,逆に「病識がある」場合には,内因性精神病(なかんづく精神分裂病)以外の疾患を考えるように習慣づけられている。また「病識があつ」て,しかもいくつかの分裂病症状が認められるときには,いわゆる非定型群を疑いたくなる。
このように「病識」の有無は,診断のためにかなり大きな役割を果している。
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