Japanese
English
研究と報告
Chlordiazepoxideの抗けいれん作用について
Studies on the Anti-convulsive Action of Chlordiazepoxide
中村 希明
1
,
美濃部 欣平
1
,
三宅 等
1
,
竜倫 之助
1
,
徳永 純三郎
2
M. Nakamura
1
,
K. Minobe
1
,
H. Miyake
1
,
R. Ryu
1
,
J. Tokunaga
2
1慶応大学医学部神経精神科
2国立下総療養所
1Dept. of Neuro-Psychiat., Keio Univ.
2National Sanatrium of Shimofusa
pp.493-497
発行日 1962年7月15日
Published Date 1962/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200461
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Ⅰ.緒言
最近スイスRoche研究所より発見されたChlordiazepoxideがすぐれた抗けいれん作用を有することがKaim & Rosenstein1),Rosenstein2)によつて注目され,臨床ならびに脳波上の検討がてんかん患者9例についてなされている。本邦においても田椽ら3)は,最近本薬剤のてんかんに対する効果を報告している。われわれも山之内製薬の好意により本剤の提供を受け,主として精神病院入院中のてんかん患者20例に本剤を投与して,臨床および脳波上よりその効果を検討し,すでにその要旨は第9回脳波学会で報告したが,本剤を抗けいれん剤として使用した報告例が増加しつつある現状にかんがみ,いささかの参考となれば幸いと考えて報告するしだいである。
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