Japanese
English
研究と報告
変質性精神病者における憑依状態の1例について
On A Case Of "Degeneration-Psychosis" With Possessed States
遠坂 治夫
1,2
Haruo Tosaka
1,2
1京都大学医学部精神医学教室
2京都府立洛南病院
1Department of Psychiatry, School of Medicine, Kyoto University
2Rakunan Mental Hospital, Kyoto
pp.109-112
発行日 1960年2月15日
Published Date 1960/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200189
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精神病理的現象としての憑依状態の研究は精神医学・異常心理学とともに古く,なんら目新しい問題ではないが,それは原始的感動反応や祈祷性精神病を中心とする心因性反応として現われるほかに内因性・外因性の各種精神病の広い範囲にわたつてみられ,その成立,構造は単一に解釈しうべきものでなく,なおおのおのの症例について検討の余地があると思われる。ここには変質性精神病と考えられる1例の経過中にみられた憑依状態とその消失過程の観察結果を報告する。
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