動き
フランスの精神衛生
鈴木 淳
1
1大泉病院
pp.115-116
発行日 1960年2月15日
Published Date 1960/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200190
- 有料閲覧
- 文献概要
序言
精神衛生の対象は非常に広く,単純な精神疲労から精神障害,さらに,犯罪・自殺・職業選択・工場・軍隊にまでおよび,多岐にわたつている。精神衛生の発展は,心理学・精神医学の進歩・収容施設の改善に関わるばかりでなく,広く社会の進歩と不離の関連をもつている。対象の多岐性と発展の複雑性を簡略に記述するのは危険を伴うものであるが,〔個〕と〔多様性〕の国フランスについてはなおさらのことである。その上,半ヵ年余りの短期間視察では誤謬を重ねることになろう。
Copyright © 1960, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.