「精神医学」への手紙
リスペリドン服用中に視力低下を来した症例
大原 由久
1
1広小路メンタルクリニック
pp.907
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200014
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リスペリドン1mgを1か月処方したところ,視力が1.2から0.6に低下した症例を経験したので報告する。
症例は40代,女性,うつ病であった。X−3年3月より通院。当初より抑うつ,意欲低下,疲労感,不安,頭痛,めまい,不眠などを訴えていた。X年6月以降,アミトリプチリン,エスゾピクロン,クエチアピンを主剤として経過を見ていた。不眠を訴えるため,X年11月Y日からクエチアピン50mgをリスペリドン1mgに変更したところ,12月Y+4日,視力が低下したという訴えがあった。患者によれば,裸眼視力は0.1だった。9月に眼鏡を新しくして視力が1.2だったのが,12月に測ったら0.6に低下していた。眼鏡を作り直したところ両眼とも速やかに1.2に回復した。薬剤の変更以外,思い当たる原因がない。
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