Japanese
English
短報
Timiperoneの治療量を服用中にtorsades de pointesを来した症例
A Case of Torsades de Pointes Induced by Timiperone
古川 壽亮
1
Toshiaki Furukawa
1
1豊橋市民病院精神・神経科
1Department of Psychiatry, Toyohashi City Hospital
pp.1241-1244
発行日 1991年11月15日
Published Date 1991/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903150
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1991年3月より本邦ではhaloperidolの添付文書の循環器系副作用の項に「外国でTorsades de pointesが報告されている」の一文が追加された。torsades de pointes(以下TDP)とは,後に述べるような,突然死をもたらす可能性のある不整脈である。
我々は,haloperidolと同じbutyrophenone系の抗精神病剤であるtimiperone 1.5mg/日の投与中にTDPを来した症例を経験した。治療量のbutyrophenone系薬剤の投与中にこのような致死性不整脈を来した症例の報告は今まで日本ではみられていないので,症例を報告し,若干の考察を付け加えたい。
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.