Japanese
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研究と報告
健常な大学生から抽出されたBeck Depression Inventory Second Edition(BDI-Ⅱ)評価による抑うつの特徴について
Depressive Characteristics in University Students using Beck Depression Inventory Second Edition (BDI-Ⅱ)
滑川 瑞穂
1
,
横田 正夫
2
Mizuho NAMEKAWA
1
,
Masao YOKOTA
2
1日本大学大学院文学研究科
2日本大学文理学部
1Graduate School of Literature and Social Sciences, Nihon University, Tokyo, Japan
2Department of Psychology, College of Humanities and Sciences, Nihon University
キーワード:
Depression
,
Executive dysfunction
,
BADS
Keyword:
Depression
,
Executive dysfunction
,
BADS
pp.699-708
発行日 2012年7月15日
Published Date 2012/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102222
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抄録
本研究では,抑うつの中心的な問題である認知のゆがみと遂行機能に注目し,健常者の中の抑うつ高群は抑うつ低群と比較して遂行機能低下が認められるか,認知のゆがみと遂行機能に関連は認められるかについて検討した。また,簡易面接から,健常者のなかの抑うつの高い人の実態を調査することを試みた。
27名の大学生を対象に,抑うつ,認知のゆがみの質問紙,The Behavioural Assessment of the Dysexective Syndrome (BADS),簡易面接を実施した。その結果,BADSの一部の検査において,抑うつ高群のほうが得点が低いことが示された。しかし,認知のゆがみとBADSとの間に相関は認められなかった。また,27名のうち6名が簡易面接により大うつ病エピソードに該当することが明らかとなった。
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