Japanese
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私のカルテから
自殺企図を契機に発見された右側頭葉くも膜囊胞の1例
A Case of Right Temporal Arachnoid Cyst Associated with Sucidal Attempt
今中 章弘
1
,
箱守 英雄
1
,
石井 孝二
1
,
高見 浩
1
,
織田 一衛
1
,
森川 龍一
1
Akihiro IMANAKA
1
,
Hideo HAKOMORI
1
,
Koji ISHII
1
,
Hiroshi TAKAMI
1
,
Kazue ODA
1
,
Ryuichi MORIKAWA
1
1和恒会ふたば病院
1Wakokai Futaba Hospital, Kure, Japan
pp.693-695
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101923
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はじめに
くも膜囊胞は,周囲をくも膜によって囲まれた髄液を満たした良性の腫瘤であり,大部分が原発性で無症状で経過することが多く,通常は治療の必要性はないとされる。本邦におけるくも膜囊胞に精神症状を伴った右側頭葉症例の報告は,検索した限り2症例しかない3,6)。今回,衝動性亢進による自殺企図を行ったうつ病患者に右側頭葉くも膜囊胞の存在を認めた1症例を経験することができたので報告する。
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