Japanese
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紹介
「エピジェネティクス」と「神経幹細胞」―福島における「第1回ブレインバンクシンポジウム」
"Epigenetics" and "Neural Stem Cells":"The 1st Symposium for Brain Bank" in Fukushima
池本 桂子
1
Keiko IKEMOTO
1
1福島県立医科大学医学部神経精神医学講座
1Department of Neuro-Psychiatry, Fukushima Medical University School of Medicine, Fukushima, Japan
キーワード:
Brain bank
,
Epigenetics
,
Neural stem cell
,
Monoamine
,
Post-mortem brain
Keyword:
Brain bank
,
Epigenetics
,
Neural stem cell
,
Monoamine
,
Post-mortem brain
pp.465-469
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101208
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はじめに
2006年10月22日,福島のホテル辰巳屋において科学研究費(基盤(C)企画,課題「精神疾患死後脳バンクのネットワークを用いた研究の推進」研究代表者:池本桂子)による「第1回ブレインバンクシンポジウム」を開催した。これは,「脳バンク」に助成された最初の科学研究費である。
本邦では,欧米に比較して脳バンクの整備が不十分であり,精神疾患の死後脳研究において,脳バンクのネットワークを用いた研究を行うことは容易ではない。一方,日本にいて海外の脳サンプルを用いた研究を行った場合,多額の日本の研究費を使っても,得られたデータは海外の脳バンクに帰属するという不遇が生じるという。このような中にあって,福島県立医科大学では,1997年以来,系統的な精神疾患脳バンク(会長:丹羽真一)を構築し,その維持と発展のために地道な努力を続けてきた。
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