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私のカルテから
パソコンの技能で社会復帰したAsperger症候群の1例
A Case of Asperger Syndrome Rehabilitated Well by Excellent Computer Skills
明石 俊雄
1
Toshio AKASHI
1
1村井病院
1Murai Hospital, Matsumoto, Japan
pp.471-473
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101209
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はじめに
近年,青少年による事件のニュースが多いが,その中には精神障害が疑われるケースが少なくない。
本例には行為障害で当科に3回の入院歴がある。4回目の今回,筆者が初めて主治医となったが,これまでの統合失調症の診断に疑問を感じ,父親(母:故人)から生活・病歴を聴取し直した。ビジネス専門学校では開校以来のパソコン技能を発揮し表彰されたという。結果的に広汎性発達障害(Asperger症候群)の診断が妥当と考えられ,本人,父親に保健師も加えて説明した。退院後自治体の臨時職員に採用されたが,病歴を考えると異例かつ明るいニュースであり紹介したい。なお,プライバシー保護のため内容を若干改変した。
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