Japanese
English
研究と報告
精神分裂病症例の脳CT所見における性差について
Sex Differences and Brain CT-findings in Schizophrenics
大沼 徹
1
,
木村 通宏
1
,
高橋 正
1
,
岩本 典彦
1
,
新井 平伊
1
Tohru OHNUMA
1
,
Michihiro KIMURA
1
,
Tadashi TAKAHASHI
1
,
Norihiko IWAMOTO
1
,
Heii ARAI
1
1順天堂大学医学部精神医学教室
1Department of Psychiatry, Juntendo University School of Medicine
キーワード:
Computerized tomography
,
Sex differences
,
Brain morphology
,
Schizophrenia
Keyword:
Computerized tomography
,
Sex differences
,
Brain morphology
,
Schizophrenia
pp.1155-1159
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903980
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【抄録】精神分裂病101例の頭部CT像を用い,その脳形態学的特徴における性差について検討した。男性分裂病群と男性対照群,女性分裂病群と女性対照群の比較では,どちらも分裂病群においてこれまでに報告されているような形態学的特徴を認めた。また,分裂病群内では男性群において女性群に比し側脳室下角の拡大が目立つことが示唆された。一方,対照群では脳形態学的特徴における性差は認めなかった。今回の結果から,これまでに報告されているような脳形態学的特徴が,分裂病群では男女を問わず存在すること,そして男性分裂病群ではその特徴の一部がより強調されている可能性があることが示唆された。
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