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資料
新潟県中越地震・東京都こころのケア医療救護チームの活動―震災被災地での初期精神保健活動の実際
The Activities of Tokyo Disaster Mental Health Team to Niigata-ken Chuetsu Earthquake Victims in Early Stage
菅原 誠
1
,
福田 達矢
1
,
坂井 俊之
1
,
熊谷 直樹
1
,
野津 眞
1
,
川関 和俊
1
Makoto SUGAHARA
1
,
Tatsuya FUKUDA
1
,
Toshiyuki SAKAI
1
,
Naoki KUMAGAI
1
,
Makoto NOZU
1
,
Kazutoshi KAWAZEKI
1
1東京都立中部総合精神保健福祉センター
1Tokyo Metropolitan Chubu Comprehensive Center for Mental Health and Welfare
キーワード:
Disaster mental health services
,
Disaster psychiatry
,
Mental health outreach team
,
Acute stress reaction
,
Post traumatic stress disorder
,
Earthquake disaster
Keyword:
Disaster mental health services
,
Disaster psychiatry
,
Mental health outreach team
,
Acute stress reaction
,
Post traumatic stress disorder
,
Earthquake disaster
pp.1017-1024
発行日 2005年9月15日
Published Date 2005/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100113
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はじめに
2004年10月23日17時56分に新潟県川口町を震源とするM6.8震度7の地震が発生した。その後も長期にわたり震度5~6の強い余震が新潟県中越地方に頻発し,40名が死亡し,3,000名近くが負傷し,現在も多くの被災者が不自由な生活を余儀なくされている。我々は「東京都こころのケア医療救護チーム」として,新潟県からの要請を受けて第1次隊として10月28日より11月11日まで魚沼市旧堀之内町地域(11月1日に町村合併により魚沼市が成立。以下,堀之内町地域と記載)で災害時地域精神保健医療活動を行った。活動期間が約2週間と短期であり,対象地域も限られてはいるが,現在も行われている支援についてのあり方を考える機会となり,また,今後中長期的な支援に入る方々の参考になることを期待して,被災者の被災後間もないという心理状態を考慮して比較対照を用いた調査や検討などは行っていないが,速報として我々の活動を報告したいと考えた。また,1995年1月17日早朝に起こった阪神・淡路大震災が記憶に新しいところであり,その時の支援活動をもとに地震等大規模災害被災地でのメンタルヘルスケアのあり方について論じられてきた。今回の震災はその議論の成果が試される場と思える。阪神・淡路大震災での支援活動と比較し,若干の考察を行いたい。
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