Japanese
English
特集 統合失調症と感情障害の補助診断法の最近の進歩
Functional MRI―うつ病の補助診断法としての可能性
Functional MRI:Possibility as an auxiliary diagnostic method of depression
岡田 剛
1
,
岡本 泰昌
2
,
山脇 成人
2
Go OKADA
1
,
Yasumasa OKAMOTO
2
,
Shigeto YAMAWAKI
2
1大慈会三原病院
2広島大学大学院精神神経医科学
1Mihara Hospital, Mihara, Japan
2Department of Psychiatry and Neurosciences, Hiroshima University
キーワード:
Depression
,
Functional magnetic resonance imaging
,
Auxiliary diagnostic method
,
Prefrontal cortex
,
Anterior cingulate cortex
Keyword:
Depression
,
Functional magnetic resonance imaging
,
Auxiliary diagnostic method
,
Prefrontal cortex
,
Anterior cingulate cortex
pp.285-291
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100948
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はじめに
近年,うつ病に対する脳機能画像研究がさかんに行われるようになり,その病態をとらえるとともに,臨床において補助診断法として応用することを目的とした検討も行われている。
特に機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging;fMRI)は,アーチファクトのため撮像が困難な部位があることなど問題点はあるものの,高い空間解像度と時間解像度に加えて,放射性物質や造影剤を使うことなく,一般的に普及しているMRI装置で非侵襲的に検査可能であることから臨床応用への期待が大きい。
うつ病の脳機能画像研究ではpositron emission tomography(PET)やsingle emission computed tomography(SPECT)を用いた検討により多くの知見が得られているが,本稿ではfMRIを用いて行われた最近の研究を概括し,補助診断法としての可能性を探るとともに,まだ予備的な段階ではあるが現在我々が行っている研究について紹介する。
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