書評
―岡田靖雄著―日本精神科医療史
八木 剛平
1
1翠星ヒーリングセンター
pp.1344
発行日 2003年12月15日
Published Date 2003/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100760
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世紀の変わり目で歴史への関心が強まったらしい。精神医学史学会の設立(1997)を皮切りに,精神医学史の著書・訳書の出版が続いている。評者の手許には英・独・仏語からの訳書(1998~99)が一冊ずつ,小俣「精神病院の起源」(1998)とその「近代篇」(2000),中井「西欧精神医学背景史」(復刻),八木他「精神病治療の開発思想史」,こころの科学特別企画「精神医学の100年」(以上1999),浅野「精神医療論争史」(2000),昼田(編)「日本の近代精神医学史」(2001),そして本書(2002年7月)がある。
たまたま評者は本書出版の3か月前に「日本精神病治療史」(共著)を出版したが,著者に「私説・松沢病院史―1879~1980」(1981)からの資料転載許可をお願いしたところ,激励の言葉を添えて快諾され,また本書の「あとがき」では拙書に言及してくださった。書評の依頼はそんなご縁からであろうと推測している。
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