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ディベート
「非分裂病性自生思考が単一症候的に出現した1症例」に対する討論への回答
Authors' Reply to the Discussion on “A Case with Non-schizophrenic Autochthonous Idea”
井上 洋一
1
Yoichi INOUE
1
1大阪大学健康体育部カウンセリング学部門
1Department of Counseling Psychology, School of Health and Sport Sciences, Osaka University
pp.1341-1343
発行日 2003年12月15日
Published Date 2003/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100759
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筆者の論文「非分裂病性自生思考が単一症候的に出現した1症例」(本誌44:129-136,2002)に中安信夫氏より討論『「非分裂病性自生思考が単一症候的に出現した1症例」に対する討論―この症状は自生思考ではなく言語性精神運動幻覚ではないのか?』(本誌44:769-771,2002)が寄せられた。中安氏の討論は筆者の論文の議論を補い,さらに厳密な議論を促すものであり,氏より討論をいただいたことに感謝の意を表したい。
中安氏の指摘は次の2点に整理できる。1つは筆者が自生思考として報告した症状が,自生思考というよりは言語性精神運動幻覚hallucination verbale psychomotoriceではないかという点,第2は筆者が非分裂病性とした症例は初期分裂病に含めてもよいのではないかとの指摘である。この2点について筆者の見解を述べたい。
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