Japanese
English
研究と報告
「社会的ひきこもり」を抱える家族に関する実態調査
Research for Parents of Children with “Social Withdrawal”
小林 清香
1
,
吉田 光爾
1
,
野口 博文
1
,
土屋 徹
1
,
伊藤 順一郎
1
Sayaka KOBAYASHI
1
,
Koji YOSHIDA
1
,
Hirohumi NOGUCHI
1
,
Toru TSUCHIYA
1
,
Junichiro ITO
1
1国立精神・神経センター精神保健研究所社会復帰相談部
1National Institute of Mental Health, NCNP
キーワード:
Social withdrawal
,
Family
,
Community mental health
Keyword:
Social withdrawal
,
Family
,
Community mental health
pp.749-756
発行日 2003年7月15日
Published Date 2003/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100695
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抄録
「社会的ひきこもり」の本人および家族の生活状況,家族の生活困難感や負担感の把握を目的として,家族を対象とした調査を実施した。
50名の社会的ひきこもり事例の家族から回答を得た。問題発現は中高生年齢をピークに広範にわたった。昼夜逆転・強迫行為などの行動上の問題が多く,強迫行為を示す事例では活動可能な範囲がより制限されていた。また,家族機能の健康度および家族の精神的健康度の低下がみられた。特に本人の支配的な言動や家族への拒否的な態度がみられた事例では,家族の精神的健康度や家族機能の柔軟性が低下していた。
調査結果の検討を通して,社会的ひきこもりの家族の負担を軽減するための援助の必要性が示唆された。
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