Japanese
English
研究と報告
公的機関における支援を受けた社会的ひきこもり事例に関する1年間の追跡研究から
One-year Follow-up Study of Social Withdrawal Cases with Support from Public Agency
吉田 光爾
1
,
小林 清香
2
,
伊藤 順一郎
3
,
野口 博文
3
,
堀内 健太郎
3
,
土屋 徹
3
Koji YOSHIDA
1
,
Sayaka KOBAYASHI
2
,
Junichiro ITO
3
,
Hirofumi NOGUCHI
3
,
Kentaro HORIUCHI
3
,
Toru TSUCHIYA
3
1新潟医療福祉大学
2東京女子医科大学
3国立精神・神経センター精神保健研究所
1Niigata University of Health and Welfare, Niigata, Japan
2Tokyo Women's Medical University
3National Institute of Mental Health, National Center of Neurology and Psychiatry
キーワード:
Social withdrawal
,
Follow-up
,
Prognosis
,
Social participation
,
Family
Keyword:
Social withdrawal
,
Follow-up
,
Prognosis
,
Social participation
,
Family
pp.655-662
発行日 2005年6月15日
Published Date 2005/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100830
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抄録
公的相談機関において社会的ひきこもりを主訴とする家族・本人を対象に支援を行い,50事例に対して,質問紙による1年間の追跡調査を行った。その結果,1年後時点において,多くの事例で,家族との関係の改善,問題行動の減少,他者との交流の頻度の上昇など,生活状態に関する改善が認められた。また,全対象者の約2割は1年後の時点で社会参加を果たしており,定義上「社会的ひきこもり」から回復したと考えられた。また,家族においては,精神的健康度や対処可能感でエントリー時点と比して向上がみられ,メンタルヘルスの改善が認められた。
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