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研究と報告
統合失調症に関する家族心理教育プログラムの家族の視点からみたプロセス評価(第1報)―心理教育プログラム実施要素の家族による認知尺度(FPPIE)の開発
Process Evaluation of Family-psychoeducation Programs of Schizophrenia.Ⅰ: Development of the Families' Perception toward Psychoeducation Implimentation Elements scale (FPPIE)
福井 里江
1
,
大島 巌
2
,
長 直子
3
,
瀬戸屋(大川) 希
2
,
岡 伊織
4
,
吉田 光爾
2
,
伊藤 順一郎
5
,
浦田 重治郎
6
Satoe FUKUI
1
,
Iwao OSHIMA
2
,
Naoko CHO
3
,
Nozomi SETOYA(OKAWA)
2
,
Iori OKA
4
,
Koji YOSHIDA
2
,
Junichiro ITO
5
,
Jujiro URATA
6
1日本学術振興会科学技術特別研究員,元東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野
2東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野
3東京都精神医学総合研究所精神看護研究部門
4全国精神障害者家族会連合会保健福祉研究所
5国立精神・神経センター精神保健研究所
6国立精神・神経センター武蔵病院
1Domestic Research Fellow, Japan Society for the Promotion of Science
2Department of Mental Health, Tokyo University Graduate School of Medicine
3Department of Mental Health Nursing, Tokyo Institute of Psychiatry
4Zenkaren Health and Welfare Research Institue
5Department of Psychiatric Rehabilitation, National Institute of Mental Health, NCNP
6National Center Hospital for Mental, Nervous and Muscular Disorders, NCNP
キーワード:
Process evaluation
,
Psychoeducation
,
Family
,
Schizophrenia
Keyword:
Process evaluation
,
Psychoeducation
,
Family
,
Schizophrenia
pp.355-363
発行日 2004年4月15日
Published Date 2004/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100466
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抄録
全国の精神科医療機関11施設で行った家族心理教育プログラムのプロセス評価の一環として,プログラムの機能的側面の達成度を家族の視点から評価する「心理教育プログラム実施要素の家族による認知尺度(FPPIE)」を開発し,信頼性と妥当性を検討した。またFPPIEを用いて本プログラムのプロセス評価を実施した。対象は,プログラムに2回以上参加した,統合失調症を持つ人の家族88名であった。その結果,FPPIEの内的一貫性はα=0.88とおおむね十分な値であった。因子分析の結果,妥当性のある4因子が得られ,4つの下位尺度が作成された。またFPPIE得点はプログラム参加回数や参加率と有意な正相関を示し,一定の構成概念妥当性が示された。FPPIEで示された実施要素の到達率は平均79.3%であり,介入プロセスがある程度良好であったことが示唆された。
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