Japanese
English
研究と報告
うつ病に対するパルス波治療器を用いた電気けいれん療法の経験
Treatment of Depression with Brief Pulse Electroconvulsive Therapy
泉本 雄司
1
,
片岡 賢一
1
,
山下 幸一
2
,
掛田 恭子
1
,
尾原 輝美
3
,
藤田 博一
4
,
上村 直人
1
,
下寺 信次
1
,
氏原 久充
5
,
井上 新平
1
Yuji IZUMOTO
1
,
Kenichi KATAOKA
1
,
Koichi YAMASHITA
2
,
Kyoko KAKEDA
1
,
Terumi OHARA
3
,
Hirokazu FUJITA
4
,
Naoto KAMIMURA
1
,
Shinji SHIMODERA
1
,
Hisamitsu UJIHARA
5
,
Shimpei INOUE
1
1高知医科大学神経精神病態医学教室
2高知医科大学麻酔・救急・災害医学
3医療法人同仁会同仁病院
4医療法人南江会一陽病院
5医療法人みずき会芸西病院
1Department of Neuropsychiatry, kochi Medical School
2Department of Anesthesiology and Critical Care Medicine, kochi Medical School
3Doujin Hospital
4Ichiyo Hospital
5Geisei Hospital
キーワード:
Electroconvulsive therapy
,
Modified ECT
,
Brief pulse ECT
,
Depression
Keyword:
Electroconvulsive therapy
,
Modified ECT
,
Brief pulse ECT
,
Depression
pp.647-653
発行日 2003年6月15日
Published Date 2003/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100679
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抄録
パルス波治療器を用いた修正型電気けいれん療法をうつ病の6症例に行った。投与電気量は年齢の半分のパーセントエネルギーより開始し,発作の有無により5%ずつエネルギーを増減させて発作閾値を決定した。結果,発作を起こすのに要した電気量は150.4mCから253.5mCで平均190.54mCであった。6例中4例が寛解状態まで改善し,1例は刺激用量を最大に設定してもけいれん発作を誘発できなかったためサイン波治療器に切り替えて軽快した。1例は改善がみられなかった。副作用は一過性の健忘を1例に認めたのみであった。今回の結果より,パルス波治療器を用いたmECTは有効性と安全性が高いことが示唆された。
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