書評
―浦河べてるの家 著《シリーズケアをひらく》―べてるの家の「非」援助論―そのままでいいと思えるための25章
鈴木 二郎
1,2
1国際医療福祉大学
2山王分院/精神医学
pp.214-215
発行日 2003年2月15日
Published Date 2003/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100649
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現在,世界や日本各地で,さまざまな形の精神障害者や家族の社会復帰,リハビリテーション,ノーマライゼーションあるいは共生の活動が行われている。しかし「浦河べてるの家」は,おそらくまったく他に例を見ないユニークな集まりと活動と言えるのではないか。
本書は,そのべてるの家から出版された2冊目の本である。1冊目は,1992年に発行された『べてるの家の本―和解の時代』(べてるの家の本制作委員会)で,初版3,000部があっという間に売れ,1995年には第5刷が出版されている。その年からビデオ『ベリー・オーディナリー・ピープル』の撮影を開始し,2002年には自主企画ビデオシリーズ『精神分裂病を生きる』全10巻が発行されている。
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