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特集 災害精神医学の10年―経験から学ぶ
自然災害
2005福岡西方沖地震から6か月後
Six Months following the Fukuoka West Offshore Earthquake 2005
實松 寛晋
1,2
,
松本 奈々子
1
,
大坪 みどり
1
,
西浦 研志
1
Hirokuni SANEMATU
1,2
,
Nanako MATUMOTO
1
,
Midori OTUBO
1
,
Kenshi NISHIURA
1
1福岡市精神保健福祉センター
2福岡県立精神医療センター太宰府病院
1Fukuoka City Mental Health and Welfare Center
2Fukuoka Psychiatric Center Dazaifu Hospital
キーワード:
Acute stress reaction
,
Natural disaster
,
Mental health
Keyword:
Acute stress reaction
,
Natural disaster
,
Mental health
pp.263-270
発行日 2006年3月15日
Published Date 2006/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100229
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はじめに
2005年3月20日,福岡西方沖を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生した。対応には主に福岡市があたり,地震発生当初より,当市精神保健福祉センター(以下当センター)は,災害者の精神保健の救援,対策に取り組んできた。2004年10月に発生した新潟県中越地震には,当センターより,「心のケア班」として出向いた経験を持つ職員が数名おり,その派遣経験は今回の当地被災者の救援活動にも役立った。福岡西方沖地震における,筆者らの体験を他の地域の未来の災害救援者の方々に向けて報告するのは,こうした意味があろう。本稿では,今回,地方都市,福岡市で発生した局地型災害の特徴を述べ,都市部における災害時の精神保健のあり方についても考えてみた。
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