Japanese
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特集 人工呼吸の新しい展開
コンピュータによる人工呼吸器の制御
Computer-controlled optimization of ventilatory support
豊岡 秀訓
1
Hidenori Toyooka
1
1東京医科歯科大学医学部麻酔・蘇生学教室
1Department of Anesthesiology & Critical Care Medicine, Tokyo Medical and Dental University School of Medicine
pp.849-854
発行日 1990年9月15日
Published Date 1990/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404910004
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はじめに
最近の新しい人工呼吸器の多くはその基本的作動を,内蔵したコンピュータまたはマイクロプロセッサ制御に頼るようになってきていることは周知のごとくである。しかし本稿ではこのような意味での制御ではなく,単体としてすでに完成していて通常は用手的に用いられている市販の人工呼吸器を,外部から(ダイアルをまわすかわりに)コンピュータを用いることにより電気的に自動制御し,人間の行う人工呼吸管理の一部を自動化しようという試みとその展望について取り上げる。このような制御には,患者からの情報を基に,あるアルゴリスムに従い人工呼吸器を制御するフィードバック制御,および単純に経時的に定められた一定の制御を行うシーケンス制御の両者があるが,ここでは主に前者を話題とする。
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