呼吸器系とレプチン

Respiratory System and Leptin

　はじめに

　レプチンは主として脂肪細胞から分泌され，摂食活動やエネルギー消費を調節する重要な因子であり，肥満の成立などの体重調節に大きく関与している．呼吸器疾患中，閉塞性睡眠時無呼吸—低呼吸症候群（obstructive sleep apnea-hypopneasyndrome：OSAHS）^1），慢性閉塞性肺疾患（chronic obstructive pulmonary disease：COPD）とレプチンに関する報告がみられている．また，レプチンには呼吸刺激作用^2,3）が報告され，低換気症候群の病因との関連も考慮される．