Japanese
English
連載 産婦人科キーワード・57
レプチン
leptin
斎藤 誠一郎
1
1小松島赤十字病院産婦人科
pp.1324
発行日 2000年11月10日
Published Date 2000/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904191
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
定義
レプチンは,1994年にクローニングされた肥満遺伝子1)(ob遺伝子)の産物で,分子量16kDのタンパク質である.強力な摂食量抑制,体重増加抑制を示すため,ギリシャ語でやせるという意味であるleptosよりレプチン(leptin)と名づけられた.レプチンは,シグナルペプチドが除かれた146アミノ酸が血液中に分泌蛋白として存在する.主として脂肪組織より産生され,視床下部にあるレセプターを介して交感神経を活性化し,脂肪量を一定に保つフィードバック機構を持つとともに,生体内のエネルギーバランス系や生殖を含めた内分泌系に重要な役割を果たしている.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.