Japanese
English
Bedside Teaching
カテーテル治療における放射線皮膚炎
Radiodermatitis after Cardiac Catheterization
鈴木 将敏
1
,
出月 健夫
2
,
朝比奈 昭彦
2
,
平田 恭信
1
,
永井 良三
1
Masatoshi Suzuki
1
,
Takeo Idezuki
2
,
Akihiko Asahina
2
,
Yasunobu Hirata
1
,
Ryozo Nagai
1
1東京大学医学部附属病院循環器内科
2東京大学医学部附属病院皮膚科
1Department of Cardiovascular Medicine, Hospital, Faculty of Medicine, The University of Tokyo
2Department of Dermatology, Hospital, Faculty of Medicillel The University of Tokyo
pp.1147-1151
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902191
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
冠動脈造影(CAG)ならびに経皮的冠動脈形成術(PTCA)は,狭心症,心筋梗塞などの虚血性心疾患の診断,治療に必要不可欠な手技であり,カテーテルや周辺器機の質の向上とともに施行件数は増加傾向にある.また,再狭窄病変に対する複数回のPTCA,完全閉塞病変に対する長時間に及ぶPTCAなど,同一患者に対し放射線被曝量が多くなるような手技も行われるようになってきている.医療行為に伴って生じる放射線皮膚炎は,悪性腫瘍の治療による放射線曝露が原因となる場合が多く,心臓カテーテルによるものは,報告が少ないものの,施行件数の増加に伴い,今後は症例数が増加することが予想される.
今回われわれは,複数回の心臓カテーテル施行後に放射線皮膚炎を合併した1例を経験したので,若干の文献的考察を交えて報告する.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.