特集 放射線療法 ~知ればケアが楽しくなる~
急性有害事象を知る
放射線皮膚炎
田中 由希
1
Yuki TANAKA
1
1産業医科大学病院看護部/がん放射線療法看護認定看護師
pp.496-500
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_496
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定義
放射線皮膚炎とは,生物学的効果を生じるレベルに達した電離放射線の曝露の結果生じる炎症反応である1).発症時期により,急性放射線皮膚炎(治療中~終了後3ヵ月程度)と遅発性放射線皮膚炎(数ヵ月~数年後)に分類する.急性放射線皮膚炎は,累積線量20 Gyごろに症状が出現し,終了後1~2週でピークを迎える.
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