Japanese
English
Bedside Teaching
医原性肺疾患としての大量輸液—2.換気力学の変化
Iatrogenic Pathology Caused by Too Much Fluid:Change of venilatory mechanics
武藤 敬
1
,
堀江 孝至
1
akashi Muto
1
,
Takashi Horie
1
1日本大学医学部第一内科
1First Department of Internal Medicine, Nihon University School of Medicine
pp.803-808
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901946
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はじめに
輸液量の程度が増すのに伴って全身の血管内血液量が増加し,さらには血管内から血管外への水分移動が身体の各組織で起こる.本稿のテーマである大量輸液に伴う換気力学の変化を検討するのには,呼吸器系全体(respiratory system)を肺とそれを囲んでいる胸郭(chest wall)の2つの要素に分けて考えられる.胸郭はさらに胸部胸郭(ribcage)と横隔膜—腹部(diaphragm-abdomen)に分けられるが(図11)),大量輸液に伴い呼吸器系の各要素の換気力学的性状に変化がみられる.
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