Japanese
English
特集 制御からみる呼吸と循環
制御序論
Introduction to Control Theory
諏訪 邦夫
1
Kunio Suwa
1
1帝京大学医学部附属市原病院麻酔科
1Department of Anesthesiology, Teikyo University School of Medicine, Ichihara Hospital
pp.637-641
発行日 1997年7月15日
Published Date 1997/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901508
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本特集「制御」の内容は,人体生理を制御としてみる面が強い.しかし,本誌の読者である医療関係者からみると,医療そのものが制御である.特に,筆者の専門である麻酔の領域は制御の面が強いので,ここから話を起こそう.
たとえば,手術中に血圧が高くて悩まされることがある.麻酔担当者が自ら懸念することもあり,手術の必要から術者が要求する場合もある.いずれにせよ,高すぎる血圧を下げようとして,麻酔薬の追加・降圧薬・利尿薬・輸液・体位その他に工夫を加える.あるいは,Pao2の低下に対応して,Fio2や換気を変える場合もある.
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